L O A D I N G
【海外視察】世界の果てから見える風景・・・ドバイ編

こんにちは、サム・リアルティの高橋です!
今回は、7か国目に訪問したアラブ首長国連邦のドバイについて、
お話いたします。
原油価格の高騰によりオイルマネーに沸くドバイ。ビジネスの世界では、建設業をはじめとして既に日本でも馴染みの深い国となっていますが、今後は観光地としても日本人観光客の人気に火を付けそうな予感がします。
画像1
画像1
〈ドバイ・マリーナのビル群〉
画像1
〈ドバイ・マリーナにあるねじれたビル〉
ドバイの面積は約3,800㎢(埼玉県とほぼ同じ)と、とても小さな国でありながらも、その近代的な街並みには度肝を抜かれます。
自然や歴史を感じさせず、極めて人工的な風景ではありますが、漁業と真珠の輸出しかなかった砂漠の土地によくぞこれだけの都市を築き上げたものだと感激します。デパートやホテルが観光名所として成立しているところがこの国の面白いところです。
画像1
〈リゾートホテル「アトランティス・ザ・パーム」〉
画像1
画像1
画像1
〈アトランティス・ザ・パームの館内は大変ユニーク。金の自販機まであります。〉
建物だけでなく、治安・交通・衛生全てが整っています。そして砂漠の国にして意外だったのは、食事も美味しいということ。原油で稼いだ資金で、世界中の国からありとあらゆるものを調達しているのでしょう。
「資源があれば何でもできる!」を本当に体現している国だと実感しました。
画像1
画像1
画像1
〈館内にスキー場のあるショッピングセンター「モール・オブ・ジ・エミレーツ」
画像1
画像1
〈館内に巨大水族館があるショッピングセンター「ドバイ・モール」〉
一方、その派手派手しい街並みとは裏腹に、不動産事情は厳しい状況のようです。
各種報道によると、ドバイは、3年間に亘って住宅とオフィス分野の資産価格の下落が続いており(ピーク時の2008年以降、65%も下落している模様)、日本でいえばSクラスビルに該当するバージュ・ハリファは、竣工後3年目を迎えた今でもオフィスの稼働率は約46%と苦戦を強いられています。(住宅は80%)
画像1
〈世界一高い建造物「バージュ・ハリファ」高さ828m〉
画像1
画像1
〈バージュ・ハリファ展望台からの景色、埃っぽい天気のせいで意外と見晴らしは良くありません。〉
ドバイの人口は220万人で、その内8割を外国人労働者が占めています。何故この程度の人口でこれだけの規模の高層ビルが必要なのか、どのような目算で開発を行ったのか理解に苦しみます。もし欧州債務危機など何らかのリスクが深刻化して、外国人が国外に退散してしまったら、ドバイは瞬く間に幽霊ビルだらけの街に落ちぶれてしまうのではないでしょうか。
政府や地元ディベロッパーは、住宅・オフィス価格の下落に対応する為、資産ポートフォリオの見直しを迫られており、好奇心旺盛な観光客によって比較的潤っているホテルや商業施設の資産割合を今後増やす方針のようです。
画像1
画像1
〈ドバイ・モールで毎晩開催される噴水ショー〉

しかしながら、日本も対岸の火事ではありません。
経済が低迷する日本ではオフィスの空室率が約9%で高止まり、さらに人口減少と移民に消極的なスタンスが不動産市況の低迷に拍車をかけています。住宅分野においても、新築信仰の根強い日本では住宅戸数(約5,400万戸)が世帯数(約4,800万戸)を大幅に上回っている現在でも尚、住宅ストックは増加し続けています。
空き家問題が漸くメディアでも取り上げられるようになりましたが、美しい街並み・治安の良い暮らしを守る為にも、中古住宅の流通促進等今後の住宅政策や既成の価値観の転換に期待したいところです。
海外特派員 高橋
■お問合わせ
株式会社 サム・リアルティ
東京都中央区築地4−3−4 リッツ銀座ビル3階
https://www.sam-r.co.jp/
電話番号 03−3541−2321
FAX 03−3541−2322
メール info@sam-r.co.jp