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【海外視察】世界の果てから見える風景・・・エジプト編

こんにちは、サム・リアルティの高橋です。
先月23日から27日にかけて、エジプトカイロを訪問してきました。
私が滞在していた場所は、昨年、独裁ムバラク政権崩壊のきっかけとなる民主化運動が行われたタハリール広場前でした。
デモの参加者は、全土で100万人に及ぶと推計されており、デモに参加したホテルマンのお兄さんの話では、死傷者は感覚値で約1,000人とのことで、広場に立つと自然と感慨深い気持ちになります。
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⬆上2枚、「タハリール広場」
下の写真は、ホテルのバルコニーからの写真です。手前は観光名所として名高い「エジプト考古学博物館」ですが、奥に見えるビルは真っ黒に焼け焦げています。
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⬆赤茶色のビルが「エジプト考古学博物館」、奥に焼け焦げたビルが見えます。
このビルは、もともと政府関係の施設で、民主化デモの際に焼かれてしまったそうです。生々しい衝撃的なビルです。景観上は問題があるかもしれませんが、革命の象徴として、ぜひとも保存し観光資源にしてほしいと個人的には思います。
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⬆ナイル川遊歩道より撮影。問題のビル(中央)が異様な雰囲気を醸しています。

「アラブの春」の到来に安堵し、街を散策しようと思ったものの、一日目にしてエジプトの治安の悪さに気付き、安定化は遠い未来の話であると悟りました。街中に詐欺師が徘徊し、とにかく外国人を騙そうとあの手この手で近付いてくるのですが、その数はインドの比ではなく、100m歩けば少なくとも5人くらいは怪しい人物が声をかけてきます。
また、人々はエジプトを拠点に中東をコントロールしようとするアメリカの姿勢を好意的に受け止めておらず、毎晩反米デモが行われていました。昼間に詐欺師としつこい土産物屋の対応で疲れた体を癒そうにも、うるさくてなかなか寝付けない状況です。そして、最近の政権支持派と反対派の衝突。IMF年次総会が、政情不安を理由にエジプトでの開催を見送り、急遽開催国が日本に変更された経緯にも納得がいきました。
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⬆地下道出入口横の交通標識がめちゃくちゃに破壊されています。元々は、「American Cairo Univercity」と標されていたようです。
しかし、5千年以上の歴史を持つエジプト。歴史的建造物は何を見ても見事であり、何と言っても素晴らしいのは、ピラミッドです。
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⬆ギザのピラミッド
数ヶ月前に観た映画から得た知識ですが、エジプトのミラミッドは現代の学者や建築家の知見をもってしても解明できない謎が数多く存在するようです。以下数ある謎の中から興味をもった一例です。
謎① 石材の運搬・加工方法
ピラミッドを形成する石は、重さが約2t。
トラックや重機のない時代に、巨大な石をどうやって切り出し、運搬し、そして積み上げたのか。
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⬆ピラミッド近景
謎② 耐震性
写真を見ると分かるのですが、ピラミッドやその周辺の建築物は、左右対称に石が積み重ねられていて、コンクリート等接着剤を全く使用していません。ピラミッドの構造は、耐震性に優れ、これは現代の建築技術に照らしても、驚異的な技術力の高さを示しているそうです。この技術はいかにして。。
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⬆左右対称に正確に石が組み合わされている。
謎③ 黄金比
黄金比は、「1:1.618」からなる比率で、最も美しい比率と呼ばれています。美を追求する芸術や建築の世界では広く使われていて、ギリシャのパルテノン神殿やミロのビーナスは黄金比に基づき設計されています。この黄金比がピラミッドにも当てはまり、各底辺と高さの比率は、偶然にも「1:1.618」になるんだそうです。
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⬆ルーブル美術館のピラミッドを手掛けた建築家は、美を追求した結果、エジプトのピラミッドを模倣したことを認めており、底辺と高さの比はエジプトと同じになるんだとか。
エジプトピラミッドの建築理由に関しては、歴代の王の墓とする説が通説ですが、映画では「5千年前には現代に匹敵する高度な文明が存在し、自然災害等何らかの理由で人類が滅亡、ピラミッドだけが残った」と独自の仮説で結論付けていました。謎が深まるばかりのピラミッド。これだけスゴイのは、ひょっとして宇宙人の仕業では!?などとあれこれ思いを巡らせたエジプトでした。
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⬆カイロ市内の景色。カイロタワーより撮影。
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⬆カイロ市内夜景。
海外特派員 高橋
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