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【海外視察】世界の果てから見える風景・・・スイス編

こんにちは、サム・リアルティの高橋です。
スイスにやってきました!
今私は、チューリッヒの中心市街地から電車で2駅ほど離れた、サービスアパートメントに滞在しています。
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⬆〈滞在するサービスアパートメント。家賃は1週間で約5万円。〉
突然ですが、スイスの住宅ってエアコンがないんです!
スイスでは夏でも平均気温が25度前後と大変過ごし易く、エアコンを付ける必要性が薄いという気候条件に加えて、国民の環境問題に対するエコ意識が非常に高く、高級ホテルや商業施設を除く一般家庭ではエアコンを取り付けないことが一般的のようです。
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⬆〈近隣のマンション。室外機がどこにも見当たりません。〉
住宅街では、バルコニーにオーニング(壁付けタイプの日除け)が付いたユニークなマンションを目にします。
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⬆〈日本では馴染みの薄いオーニング付きマンション。〉
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⬆〈これはホテルですが、可動式のガラリがバルコニーに装備されていました。〉
これで夏場は、日射を遮蔽しながらも、山々からおりてくる涼しい風に当たれるというわけです。
カフェみたいでおしゃれですね。
ですから、街を歩いて、外観が室外機だらけのマンションを見掛けることはなく、エアコンなしの暮らしが環境だけでなく、美しい街並みを作ることにも貢献しているのだということが分かります。
キッチンも環境に配慮してか、ヨーロッパでは比較的普及しているIHでした。日本の場合、IH式キッチンのマンションは、グリルが装備されていないことが多いのですが、ヨーロッパの家庭ではオーブンで調理するスタイルが普通のようで、安宿の部類に入る私のアパートにもビルトイン式のオーブンが備わっていました。(リッチな気分に浸ったものの、使うチャンスはありません。。)
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⬆〈滞在中のアパートのキッチン〉
そして、スクラップ&ビルドが一般的で、建物の耐用年数が短い日本とは異なり、ヨーロッパでは歴史や古いものを大事にする習慣が根付いている為、建物は基本的に既存のものを改修して使用します。必然、街並みにも統一感が生まれ、建物のひとつひとつが美しい風景の一部となっています。
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⬆〈チューリッヒの街並み。街を一望できるリンデンホフの丘から撮影。〉
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⬆〈チューリッヒの夜景。時計台は観光名所「聖母聖堂」〉
日本で住宅の値上がりを期待することは、難しい時代になりましたが、スイスのように住民が環境に配慮した取り組みをすることで美しい街並みが形成され、ひいてはそれが建物の資産価値の向上につながるという住宅思想には、私たち日本人も大いに学びたいところです。
自然環境、景観、産業、文化。全てが洗練されているように思えるスイスですが、唯一のマイナスポイントは、物価の高さ。ファーストフードのチャーハンが2千円、マックのバリューセットが1千円といった価格ですから、滞在中はスーパーマーケットのお世話になってばかりいます。
スーパーですら、1リットルパックジュースの値段は、400円前後。世界最高水準の一人当たりGDP(スイス約81,000ドル、日本約46,000ドル)で日本を遥かに凌ぐスイスの生活水準の高さを思い知らされました。
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⬆〈チューリッヒの大手スーパー。〉
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⬆〈お惣菜は全て量り売り。自分で食べたい分量をプラスチックケースに入れて値札を貼ります。一人暮らしには助かるシステムですね。〉
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⬆〈ジュース棚。1フラン=約85円〉
街には高級車やブランド品が溢れ、これまでの他国での生活で、経済大国日本の恩恵を受けていた私も、さすがにコンプレックスを感じずにはいられないのでした。
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⬆〈チューリッヒから電車で約2時間ほど南へ行くと、アルプスの登山鉄道に乗ることができます。都心から離れているにも関わらず、麓の住宅はかなりの高値で売り出されていました。〉
海外特派員 高橋
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